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投資的な毎日を猫目線でレポートします

   
カテゴリー「ニュース」の記事一覧

「円高パニック」を招いた黒田日銀の「失敗」

「円高パニック」を招いた黒田日銀の「失敗」


ヤフコメみたら、「80円台のときもあったんだし、余裕でしょ」みたいなコメントに賛同する人がたくさんいてちょっとびっくらこいた。
で、こういうコメントに続いて出て来るのが、かつての民主党時代の批判。
あの時代は80円台だったじゃん、というもの。
だから今の自民党はまだマシなのだと。


たしかに民主党は本当に酷かったし、どうしようもないくらいアレだったんで、いわば日本史の黒歴史みたいなもんになっている。
色々と酷い点を挙げてゆくときりがないので、いずれにせよ、それはともかくここでは置いておくことにする。
問題なのは、あの時が80円台だったから大丈夫という考えだ。
こちらが本題。



まず、「あの時」とはそもそもの想定レートが違う。
企業はそれぞれ為替の想定レートを独自に考え、行動している。
したがって、80円台の当時は、80円台に沿った想定をして動いていた。
しかも今にして思えば、ほとんどの企業が楽観的な想定ではなく、結構悲観的な想定だったように思う。
いわば守りの態勢で動いていたってことだ。
ドラクエでいえば、いのちだいじにの作戦でいっていたことになる。


では、今はどうか?
今は明らかに楽観的な想定になっている。
120円近くを想定しているところもまだあるし、平均すれば117円くらいではないかと思われる(4月の短観では117円46銭)。
大手の中では、記憶に間違いがなければ、トヨタが115円と想定しているはず。
他方、キヤノンは先日想定レートを111円に引き下げ、それに伴って業績予想も下方修正したばかりだ。
しかし今回のはそれをさらに上回る円高のため、この想定ルートもすでに厳しいものになっている。
当然、さらなる業績の下方修正を迫られることになるかもしれない。
ちなみにトヨタは1円違えば約300億動くといわれているから、現状でおよそ2700億円が消えたことになる。



なぜ、企業がこれほど楽観的なのか。
それを考えたときに真っ先に浮かぶのは、かつての護送船団方式の国家主導主義だ。
アベノミクスは、まさにこの国家が後ろ盾になり、一斉攻勢に出る、ドラクエでいえばガンガンいこうぜの作戦に他ならない。
俺たち(日本国)がバックアップするから(法人税減税、円安など)、おまえら(企業)好きなだけ暴れてこいやって作戦。
国家が後ろ盾になっているんだから、大丈夫だろう。
いわゆる国策には逆らうなってやつだ。
そんな考えが、現在の為替レートの想定に代表されるように、企業側の根底にあるように思う。
現在の甘い想定レートには、こうした背景がるのではないだろうか。



とはいえ、昨年あたりから国のバックアップとやらがどうも怪しくなってきた。
今年の2月には「ガンガンいこうぜ」の作戦のまま、なぜか国が銀行の足を引っ張り始めた(正確には日銀が、ということになるが、これはもはや国といっても差し支えはないだろう)。
度重なる円高へのチャレンジも、何ら対抗策を見せることなく、見て見ぬふりを続けている。
そして先日の、「様子見」ときた。
まるで爆弾岩が不気味に様子を見ている状態とよく似ている。
爆発を恐れて市場が混乱するのも無理はない。

「日本(国)は動かない」

おそらく大方の人が思うように、これが日本政府の非公式なメッセージであり、またヘッジファンドの現在の見解じゃないだろうか。
というわけで、現状、日本円と日本株がサンドバック状態になっている、ような気がする。



したがって、これに関しては、企業が悪いというよりも、やはり国が悪い。
もちろん企業側も、のんきに国に頼ってんじゃねーよと言うこともできる。
しかし国がバックアップすると言った以上、「このすば」のダクネスたんのように、いかなる時も守るという姿勢を見せてもらいたいものだ。
どうせお前の剣(経済政策)には期待してないからいいのだが、せめて盾くらいにはなってくれってやつ。



というわけで話がだいぶそれてしまったが、要するに、あの時は大丈夫だったから今も平気という考えは、今回の件では当てはまらないってこと。
あの時はあの時、今は今。
で、今は後ろ盾をするって言ったはずの国が混乱しているから、前よりもタチが悪いかもねってことだ。

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サービス

*p1*割引サービス
私は割引サービスが大好物だ。
全く欲しくないものでも、目がいってしまう。
つい先日も、別に欲しくもないのに、きゅうりを数本手に握ってレジに並んでいた。
恐るべき、割引サービスである。

*p2*派遣法改正
http://mainichi.jp/shimen/news/20150513ddm003010172000c.html

どんな改正なのかあまり詳しく見ていないので、本当は何も言えないところなのだが、毎日新聞が提供している概要だけを見る限り、「派遣の人は一生涯派遣やってろ」という改正な気がしてならない。


毎日新聞の図をみる限り、現行であれば3年で雇いどめとなるようで、それ以降は本採用にするか退職させるかを決めるということなのだろう。
一方の改正案では、3年で雇いどめは変わらず、おそらく本採用するかどうかも変わらず。
ただ違うのは、代役を用意すればずっと派遣の受け入れが可能ということだ。
このことは、労働者目線で見れば、現行と変わらないように見える。
だが会社側の目線でみれば、派遣をさらに使えるということになり、メリットになるだろう。


しかし、この記事にある図だけではよくわからない。
というわけで、さらに詳しく見て見た。

「ただ、期限を迎えた時の対応が大きく異なる。現在は3年を超えて同じ仕事に派遣労働者を使えないが、改正案では労働組合などの意見を聞いた上で、人を代えれば使い続けられるようになる。同じ派遣労働者でも事業所内で働く課を替えれば、更に3年延ばせる。事実上、派遣を使える期間制限はなくなる。」

>「同じ派遣労働者でも事業所内で働く課を替えれば、更に3年延ばせる。」
どうやら抜け道が用意されていたようだ。
というわけで、「派遣の人は一生涯派遣やってろ」ということのようだ。


で、こちらが今回の改正のメリットらしい。

「一方、労働者の雇用安定措置も盛り込まれている。派遣会社に対し、キャリアアップのための教育訓練の実施を義務づけた。また、3年に達した労働者を派遣先に直接雇用するよう依頼したり、新たな雇用先を紹介したりするなどの措置も求めている。しかし、派遣先が依頼を簡単に受け入れることは考えにくいなど実効性は不透明だ。」


なんとなくだが、机上の空論のような気がしてならない。
無論やってみないと分からないということはあるので、もう少し様子見ということだろうか。


*p3*結論
いずれにせよ今度の改正で、今後、会社が正社員を雇う必要性は薄れたということは確実じゃないだろうか?と思う。
なにしろ部署を変えるだけで、ずっと同じ派遣社員を囲い込めるんだから、ぶっちゃけ3年ごとに部署をローテーションさせるだけでいい。
とすれば、正社員と派遣社員のバランスもこれから数年、数十年で大きく変わっていくんじゃないかな。
それこそ正社員数名、派遣社員数百名とか、そういう会社が出てくるかも?

三菱UFJ、最終利益1兆円突破 日本ではトヨタに次いで2社目の大台

「三菱UFJフィナンシャル・グループが15日発表した2015年3月期連結決算は、最終利益が前期比5.0%増の1兆337億円となった。日本企業で最終利益が1兆円を突破するのはトヨタ自動車に次いで2社目となる。」
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150515-00000507-fsi-bus_all



別に儲かって悪いとは思わない。
でも、この儲けは企業努力とかそういうものによって達成されたのではなく、国が誘導して儲けさせたものだから、どうも納得がいかないんだ。


こうした現状を、いただきストリートにたとえてみよう。
現状は以下の通りだ。

1位 資産20000
2位 資産6500
3位 資産5000
4位 資産2000

このままいけば、間違いなく1位がほぼ全てのエリアを独占して優勝する。
そんな状況だ。

で、そこに現実的な感じ、すなわち自民党の経済政策である「アベノミクス」という魔法を加えてみよう。

アベノミクスが発動されたことによって、資産2万Gを持ってトップを走っている奴に、景気回復のためだといって、主催者がさらに2万Gをそいつにあげる。
結果、合計資産4万Gになって完全にトップ独走という状況が作られる。
つまり、以下の感じになる。

1位 資産40000
2位 資産6500
3位 資産5000
4位 資産2000


そこで主催者はこう言う。
「あげた2万Gでさらに儲けて、そこから下の順位のものたちに分け与えてあげなさい」と。

で、トップの奴はもらった金で増資を行う。
増資先の物件の株を持っている暫定2位、3位の人はその恩恵にあずかれる。
一緒に資産急増だ。
だが、株すら買う金もなくなっている4位の人には全く恩恵がない。
恩恵がないどころか、増資された御蔭で買い物料が急上昇し、下手すると一発で破産するレベルになる。
こうなってしまうと、4位の人には自力による逆転の可能性はもはやない。
可能性が少ないんじゃなくて、「無い」のだ。
で、4位の人がどうなるかというと、1、2、3位の人の養分にされる。
ただし、2、3位の人は1位の人の養分でもある。
つまり、いずれ破産する運命であるといってもいい。
要するに、巡り巡って1位の人だけが儲かるわけだ。


1位の人にお金をあげるというのは、そういう搾取の構造を後押しするだけに他ならない。
それがいただきストリートの世界だが、現実でもこういう状況がくるかもしれないんじゃね?と時々思う。
話題になった、トマ・ピケティの『21世紀の資本』も、こうした金持ちを優遇して格差を作ってしまう現状に警鐘を鳴らしているらしい。



ところで、先のいたすとに話を戻すと、実は資産4万Gを超えてトップを独走する1位を倒すことが全くできないわけではない。
ただし、それには2位、3位、4位が連合を組み、且つ運と時間が味方する必要がある。
言い換えれば、純粋な勝負をすれば、まず絶対に1位に勝てないということでもある。

他には禁断の方法もある。
いわゆる「敗者の一撃」というやつだ。
4位の者が破産した時点で、その怒りをゲーム機にぶつけて窓からぶん投げる。
あるいは投げないまでも、リセットボタンをそこはかとなく押す。
これで勝敗はあいまいになる。
さらにより過激なのは、1位のやつをぶん殴り、コントローラーを奪う。
これが「敗者の一撃」である。

いずれにせよ、いたすとはほどほどにやらないと、友達を無くすゲームだ……。

規制見直しめぐり議論「医薬分業」は誰のため?

規制見直しめぐり議論「医薬分業」は誰のため?
http://seiji.yahoo.co.jp/article/1684/



両者の言い分ともに頷けることがあるなあ。
個人的な意見を言えば、院内処方の方がいい。

院内処方のメリットはなんといっても費用が安くなる点だと思う。
風邪ひいて病院へ行った場合、経験則でいえば院内処方と院外処方で大体1000円以上差が出る。
この差は大きい。
医療費削減の意味でも、院内処方の方が社会に優しい。
また、身体的な負担が少ない。
具合が悪い時に余計に歩かされる心配がない。

他方、デメリットはやはり大病院の時の院内処方。
昔の記憶を辿れば、確かにかなり待たされた記憶がある。


と、個人的な経験からいえば、メリットがデメリットを大幅に上回っている。



一方で院外処方となるとデメリットのほうが真っ先に頭に浮かぶ。

まず、具合悪い時に歩かされること。
これは正直きつい。
しかも行った先の薬局が薬を持っていない時がある。
その場合、後日お届けすることもできると言ってくれる薬局はまだいい方で、取りに来てもらうことになります、というところもある。
今欲しいんですが????といった感じだ。
ちなみに今欲しいのであれば、別の薬局を紹介される。
もちろんまた歩かされる。
行った先でさらに無いと発狂モノである。

それから医療費が高くなること。
病院で処方箋料をとられ、薬局で管理料なんたら、後発医薬品なんたらと色々ととられる。
さらに医者が処方箋をミスろうものなら、そのツケは何故か患者が払わされることになる。
処方箋の訂正は薬剤師がやってくれるが、その際医者に連絡を取る必要がある。
この連絡をとるだけで費用が発生し、しかもそれを患者が負担する。
意味が分からない。
院内処方であればその場で確認できるので、こんな費用はそもそも発生しないのにと思う。



ちなみにヤフーにあった意見はこんな感じ。


「院内処方」派の意見

「どこの調剤薬局に行ってくださいって、薬局を指定してはいけない割には、隣接の薬局以外にはその薬が置いてなかったりした事があって、意味が分からなかった。結局、製薬会社の金儲けの為なのかなと思った。院内処方の方が多少時間がかかっても楽。」


私もこの意見に同意する。



「院外処方」派の意見

「医師の処方ミスも少なくない。やはり、疑義照会は必要。病院の数分診察では見抜けない患者の不利益も、院外薬局なら見抜けることも多い。診察は医師、薬は薬剤師が基本でしょう。」



うーん、見抜かれたことないけどね。
個人的な経験から言えば、自分で副作用や薬効などを調べて、それで薬剤師さんに相談して、バックヤードから薬の説明書引っ張り出してきて、やっぱりちょっとあれだよねって話になったことはあるけれど、薬剤師さん側から言ってくれたことは一度もないなぁ。

というか、言えない雰囲気なんじゃないかな?
薬剤師さんと相談して薬のことを医者に伝えたら、逆切れされたことがある。

「薬剤師?そんなこと言うの、どこの薬局?あいつら何も分かってないから」

と、ドラマの台詞かよと耳を疑うような言葉を突き付けられたこともあるで。
このときは薬局じゃなくて、病院の方をすぐに変えたけどさ。
言い方も酷いし、何より薬について知ったかぶってんだもん。
分かってないのはお前だよと。
こっちは薬剤師さんと薬の説明書まで出してきて、一緒に見てきちんと確認している。
だから医者の方が明らかに間違った説明をしていると分かるんだよね。
こういう苦情はどこに言えばいいのか?
JAROみたいなのがあればいいのに。

こういう経験から、薬に対して真摯なのは薬剤師の方だなとは思っている。
素人の患者の声であっても、きちんと聞いてくれて確認してくれる。
医者だとここまでやってくれる人はめったにいない。
というか、医者の処方は患者が思っているよりも意外といい加減だと思う。
特に整形外科な。
処方箋を書く以上、薬に対しての知識も徹底指導すべきじゃないかな。


話がずいぶん飛んだが、要するに、医薬分業じたいは悪いことじゃないとは思ってる。
薬に関して言えば、やっぱり薬剤師さんの方が医者より優れていると感じる。
だから二重確認ができるという点で院外処方は悪くない。
それでも院内処方に賛成なのは、費用の面や時間と労力の面、そして二重確認に意味はあるのか?という点に納得がいかないだけだ。

現状、薬をよくわかっていない医者が処方し、薬をよくわかっている薬剤師が分かっていない医者が書いた処方箋の通りに処方しているという、奇妙な現象が起きている。
無論、きちんと勉強している医者もいることは知っているから、全てがそうじゃないのは当たり前のことだが、中には上述したような酷い医者がいるのも事実。
そして患者には、酷い医者かどうかの区別は、或る程度の知識が患者側にもないと分からないのだ。
なにしろ、普通は医者の処方箋は信用するものなのだ。
間違っているなんて思わない。
それが間違っていると確認できるのは、自分で調べて、さらに薬剤師という薬のプロフェッショナルを通して初めて成せること。
というわけで、 薬剤師ともじっくり相談できる医薬分業の方が患者にとって安全性が高まる感じがするのは確かだよな。


村上春樹氏「日本は相手国が納得するまで謝罪するべき」

村上春樹氏「日本は相手国が納得するまで謝罪するべき」=韓国ネット「日本はよくやった方」「韓国人が『誠意ある謝罪=金』と考えてるのが問題」
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150417-00000049-rcdc-cn



気になるニュースだったので、採り上げてみた。
村上氏の意見は次の通りのようだ。

「細かいことはともかく、日本が他国を侵略したことは事実。歴史認識はとても重要だから、しっかりと謝罪することが大切だ。相手国が納得するまで謝罪するべきではないか」


私的には、政治家としては失格のコメントだが、人間としては正解のコメントだと思う。


ただし、人間として正解の態度が、庶民の果てまで政治家みたいな人々に通用するかどうかは甚だ疑問だ。

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男性
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モーグリ工科大学 クリスタルエンジニアリング研究科 クリスタルライザー講師
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バナナの皮むき
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ちゃきちゃきの江戸っ子だが、サイタマ生まれ。
春日部ファイヤーを合言葉に東京征服をたくらむ。

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