今更ながら5年前のゲームをやり始めた。
フリューという聞きなれない会社が制作した、レジェンドオブレガシー。
サガフロンティアシリーズの製作者が携わったとのことで、RPG好きなら嵌るゲームという。
というわけで楽しみにしながらゲームプレイ。
……したのだが、なんかこれRPGと違う。
これはなんだろう、RPGではなく、アクション?ではないかと思うわけですよ。
アクションゲームって、ひとつ操作を間違えると死ぬんですね。
マリオで言えば、ダッシュして行ってクリボーにぶつかれば死ぬんです。
だからジャンプして避けて進まないといけない。
レジェンドオブレガシーもそんな感じのところがある。
どうやっても勝てない敵が出てくる。
当然避けて進まないと死ぬ。
アクションゲームは、上述した特性から、動きを覚えることが重要になる。
どう動けばクリアできるか。それを考えながら動かすのが大事。
レジェンドオブレガシーも同様。
どう動けばクリアできるか、それを考えながら戦闘して勝利を収める。
敵に合わせて臨機応変にフォーメーションを変更し、戦技や精霊術を使う。
似てるよね?
無論、RPGもつまるところは、どう動けば……ということになる。
それでもアクションゲームとは違う大きな特徴がRPGにはある。
それは成長要素である。
RPGなら、雑魚キャラを沢山倒して経験値を稼ぎ、強くなればどんな敵にも勝つことができる。
ラスボスでさえ、妙な動きを選択しても、ステータスがマックスになっていればまず勝つことができる。
こうした成長要素の有無こそが、RPGとアクションゲームの大きな違いだろう。
RPGはキャラを成長させることで、ゲームを有利に進めることができる。
一方のアクションゲームはキャラが強くなれないから、プレイヤーが成長するしかないのである。
じゃあ、レジェンドオブレガシーはどうかというと、確かにRPGのようにキャラの成長要素はある。
あるのだが、それがあまり意味をなさないという特徴がある。
そもそもレジェンドオブレガシーには経験値という概念が無い。
だから、格下の雑魚といくら戦ってもレベルアップはしない。
レジェンドオブレガシーで成長するためには、強い敵と戦う必要がある。
強い敵と戦うと、一回の戦闘でもバンバン成長する。
そうして成長はするけれど、成長すればなんにでも勝てるようになるわけではない。
行動選択を一つ誤れば、雑魚キャラ相手でも一ターン目で全滅する。
この辺、まさにアクションゲームである。
成長するなんて言葉に騙されてはいけないと良く分かるゲームである。
ラスボスには勝てるのに、雑魚キャラにやられるという切ないゲームである。
だからこそ、行動選択が重要になる。
これはキャラの強さではなく、プレイヤーの成長が無ければできないことだ。
とすれば、RPGではなく、アクションゲームの特徴に一致するのではないか。
というわけで、レジェンドオブレガシーは自分の中ではアクションゲームであると認識するに至った。
で、肝心の面白いかどうかだが、二周目をプレイしてクリア近くまで行っているのだから、それなりに面白いのだろうと思う。
雑魚キャラに速攻でのされるのはイラっと来るが、リセット&リスタートが簡単にできる本ゲームだから、そこまで苦にはならない。
リセット有りきで作っている感が否めないこの辺は、絶妙なバランスだと感心する。
ちなみにストーリーはあるようでないがあるのでもどかしい。
詳しくはネタバレになるから書かないが、語らなくとも、つまりはテキスト化しなくても語ることができているという点では感心する。
要するに、文章を読んで楽しみたいという人には不向きだが、アクションしながら楽しみたい人には向いている。
以上、まとめると、ちょっと変わったゲームだけれど、面白いよという話でした。