連日の暴騰でもはやいつ45000に到達するのかばかり気になって仕方ない。
すべてはインフレを制御できず、円の価値を紙くずに作り替えている日本政府と日本銀行に非があるのだが、そんなことを問い詰めている間にも円の価値が毀損されていくわけだ。
そのため誰もがこぞって投資を始める。
今や猫も杓子も株式投資の時代である。
で、ふと我に返って思った。
靴磨きの現代版ってこういうことか!?
伝説の作り話と言われている靴磨きだが、この話から得られる教訓はあると思う。
世界大恐慌の引き金になったのは、過剰生産による在庫のだぶつきと過熱し過ぎた投資だとされている。
大恐慌が続いたのにはヨーロッパのブロック経済など様々な要因があるわけだが、いずれにせよ引き金になったのは端的に言って需要と供給のバランスが崩れたこと。
この観点からみると、日本はまだ大丈夫かもしれないという安堵感がある。
猫も杓子も株式投資だとしても、まだいけるという訳だ。
なぜ大丈夫だと言えるか、その理由を書いていく。
まず投資について。
PERは、日経平均でみれば18倍超えだが、まあそこまで悪化しているとは言えないだろう。
びっくらぽんのソフトバンクグループでさえ20倍くらいだから、まあ問題ない範囲か。
アメリカについては完全に割高だと思うが、日本はまだ平気だという感じがする。
そして過剰生産についても、現時点では決算書等を見る限りそこまで在庫がだぶついて悪化しているとは言えない。
むしろ好調という印象を受ける。
が、それは自分が見ている決算書だけで、他に危ない業界があるのかもしれないけれど。
というかあるよねとは思う。
それでも拭えぬこの不安感。
感情を廃してトレードするのがセオリーだけれど、それでも違和感があるのはたぶん全体的に配当利回りが減り続けていることが要因だと思う。
5%近くあった企業も今や3%台になり、微妙と言わざるをえない位置になってきた。
ここから増配をしてくれるなら良いけれど、企業の体力的にそれができるのかどうかちょっと怪しい感じがする。
売り上げがこの先も右肩上がりなら問題ないが、そこまでの需要を掘り起こすことができるのかどうか?
そうなると頭打ちになるわけだが……。
ところで、気になるのはトランプが800㌦未満の関税優遇を廃止したこと。
これってつまり個人の少額商品が売れなくなるということを意味する。
サンリオがこのところ下げ続けているのはたぶんこれなんだろうけれど、その影響がそろそろ広範囲で出始めて来るんじゃないかと言うきもしないでもない。
こういう小さな波が大きくなっていくのかもしれない。
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