しばらくぶりに東日本大震災関連のビデオを見た。
あれから10年も経つのかとは思えないくらい、時の流れが早く感じた。
大地震の後の津波、そして原発の爆発。
世界の終わりそのものだった。
放射能プルームが東京に拡散するのでは?という推測は、すぐに現実のものとなり、ガイガーカウンターがトレンドになった。
近所のスーパーはどこも世紀末。
入り口の警備員は肩パットで出迎えたが、ヒャッハー!という事態にまでは陥らなかった。
その間、時の首相である菅直人が前傾65度の姿勢を維持したままヘリコプターに乗せられ、福島第一原発へ運ばれた。
頭を下げているのか下げていないのか良く分からないその複雑なポーズが評判を呼び、ネットでは盛んにそのコラ画像が作られ拡散された。
トンキンに対するヘイトスピーチが高まったのもあの頃だろう。
あれから10年。
何が変わったんだろう。
原発災害を招いた政治の腐敗は今さらに勢いを増している気がしてならない。
経済はあの頃とは比べ物にもならないほど回復しているように見えるが、それは良い方だけが目立っているからで、実体は二極化していると言っていいだろう。
文化はどうか。
ネット文化が更に伸びてはいるが、特に大きな変化があったようには思えない。
この10年で何が変わったのか。
あまり変わっていない気がする。
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