大学の授業料「出世払い」提言へ…教育再生本部
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170513-00050114-yom-pol
「自民党の教育再生実行本部(桜田義孝本部長)は、大学の授業料を国が一時的に肩代わりして、支払いを卒業後に先送りできる新制度の創設を提言する方針を固めた。
親の所得に関係なく高等教育を受ける機会を保障する狙いがある。高等教育の無償化については見送る。
(中略)
新制度は、在学中の授業料納付を猶予し、卒業後に「出世払い」にできることが柱だ。英国やオーストラリアの制度を参考にした。
国公私立を問わず、国が授業料を立て替える形で大学に支払う。学生は就職後、毎月の分割払いで国に納付するが、収入が一定額に達するまで猶予される。収入が高いほど月々の納付額を高くし、サラリーマンの場合は給与から天引きする。」
これはとても良い案に感じる。
無償化にして財源探しに時間をかけるよりも、よっぽど良い。
ただし一つだけ気になる点がある。
日本学生支援機構の奨学金と、どういう棲み分けをするのかという問題だ。
現状の日本学生支援機構の奨学金は、奨学金というよりも教育ローンだとしばしば批判されるほど、金利が高い。
また、金利のない第一種型だとしても、保証人が見つけられなければ、結局、約3%にもなる手数料が必要となる。
したがって、やはり奨学金というよりもローンと言うに相応しい内容となっている。
新たに創設することになる国の「出世払い制度」は、現状の微妙な奨学金制度とは異なる、本当の意味での奨学金となることが期待されていることは言うまでもない。
新制度が、本当の意味での奨学金となり、日本学生支援機構の奨学金が、上記の内容に見合うような、名前を教育ローンに変更するような改革、それこそが次代の奨学金制度として望ましいのではないかと思うが、どうだろう。
PR