前回、消費税増税直後にスーパー観察を行ったわけでありますが、4月も下旬、まもなく5月に入ろうかというところまで来ましたので、再び調査報告することにしました。
ネット上では、増税後、増税分の3%割増になるのではなく、5%税込価格から、さらに8%割増しになっていると、ひどく憤慨している各地の調査員の方々からの怒りの声が続々と届いているようですが、うちの近所では果して……!?
結果を単刀直入に申し上げますと。
サミット → 3%から5%アップ。
西友 → 0%から8%アップ。
イオン → 0%(据え置き)から5%アップ。
コープ → 1%から8%アップ。
ダイエー → 今回調査なし
ヨーカドー → 今回調査なし
ライフ → おおむね8%超アップ。
という結果でした。
最も良心的なのは、信じられないことに、イオンでした。
そして、比較的良心的だといえるのが、サミット。
きっかり3%の増税分をあげている感じです。
いや、それが良心的なのかどうかは分かりませんが、便乗値上げというほどではない、と言って良さそう。
(ここは増税前に税抜き表示に無理やり移行していたので、増税後、狡猾に価格操作できなかった可能性あり)
それから西友とコープは巧みというか狡猾なやり方でした。
増税前と殆ど変わらないものから、8%の便乗値上げまでバラエティに富んだ感じでした。
ダイエーとヨーカドーに関しては未調査につき、割愛。
ちなみに今回ぶっちぎりで最悪だったのが、ライフ。
どうみても便乗値上げです、ほんとうにありがとうございました。
思い起こせば4月の上旬からやばい雰囲気が漂っていたライフだったので、今回の結果はその流れでいけば当然といっちゃ当然だったのですが、これは非常に残念な結果です。
店舗に足を運ばないまでも、今日付けの広告(東京版)を見てもらうだけでも十分にその雰囲気を味わうことができると思います。
一例を挙げると(生鮮食品は値段が変わり易いため、価格変動の少ない商品で比較しています)。
砂糖 99円(税込価格、106円) → 増税前はだいたい税込98円。
お米10kg 3580円(税込価格、3866円) → 増税前はだいたい税込3580円。
雪印ネオソフト 139円(税込価格、150円) → 増税前はだいたい税込138円。
紀文豆乳 169円(税込価格、183円) → 増税前はだいたい税込169円。
明治おいしい牛乳 198円(税込価格214円) → 増税前はだいたい税込198円。
こうしたいわゆる便乗値上げとされる状況に対して、「消費税は全ての商取引にかかってくるため、結果として8%以上の負担になるんだ!」と力説する調査員の方もおられますが、それは間違いです。
http://www.zei-tenka.jp/tax.html
上記の中小企業庁のホームページに分かり易い図解入りの説明があるように、確かに全ての商取引に消費税はかかってきますが、
結果として納税する金額は、5%なら5%、8%なら8%と、それ以上増えることも減ることもないのです。
ですから、今回は3%分のさらなる増税ですから、通常この3%分以上に増えることはありません。
しかし、3%以上の値上げをする店の多いこと多いこと!
今日は身近なスーパーの調査でしたが、本当はあちこちで便乗値上げが多発しているんですよね。
僕がよく食べに行く、
具のほとんどないカレーも3%以上(実際は10%以上)値上げしていました。
床屋さんも10%の値上げです。
国はこういうのをどう思っているのでしょうかね?
国が税抜き価格の表示を認めるから、こういうことになるわけで、やはり便乗値上げ騒動の責任の一端は国にもありそうです。
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